工法転換によるコスト削減法
板金カバーから圧空成形への転換
形状が複雑であれば、板金カバーより圧空成形に変えることによってコスト削減することができます。
コストメリット
軽量化・コストの削減ができることがあります(20%~30%)・デザイン性が上がります(R・曲率で板金より優れる)・量産性に優れています。
射出成形から圧空成形への転換
ロットが少ない場合や大型成形品は、圧空成形に変えることによってコスト削減することができます。
コストメリット
金型費が安い(初期費用が安い)・立ち上げ期間が短縮できます・薄肉成形品ができます・大型製品が安くできます・型の形状変更が射出成形より容易です。
圧空成形から真空成形への転換
圧空成形までする必要がない成形品は、真空成形に変えることによってコスト削減することができます。
コストメリット
型費と成形費用が安くできます。
FRPから真空成形への転換
ロットが大きい場合には、真空成形に変えることによってコスト削減することができます。
コストメリット
量産性がある。相対的にコストが下がります。
加工違い
射出成形では加工違いの製品の場合、2型必要になることがありますが、真空成形、圧空成形は2次加工なので、1型で加工違いを製作できます。
コストメリット
穴加工・外周加工(切かけ)の追加・削減が可能です。1型で複数の製品が作成可能です。
仕様変更によるコスト削減法
素材の厚み
素材の厚みを薄くすることで、材料価格、成形工賃を抑えることができます。
コストメリット
厚みを薄くすることで成形サイクルを短縮する事が出来るので、コストを抑えることができます。
製品形状の深さ
製品形状の深さ方向を短くすることで、型費、材料費、成形工賃を抑えることができます。
コストメリット
深さを浅くすることで材料の厚みを薄くすることが可能です。成形工賃(成形サイクルの短縮)を抑えることができます。
成形品の多面取り
成形型を多面取りにすることで、成形工賃を抑えることができます。
コストメリット
量産性と短納期化が図れます。
多種類の成形品のセット取り
同時に使用する成形品をセット取りすることで、成形工賃を抑えることができます。
コストメリット
異なる形状を同時に成形する事ができます。型費が安くなる。量産性と短納期化が図れます。
材質の変更
材質の変更によるコストの削減が可能です。
コストメリット
設計段階で材料変更を行い、コストの削減が可能になります。